MESSAGE
教員のご挨拶
最近の薬学部の様子(教員からの大学?学部紹介)
ご挨拶
- 城西大学薬学部
- 薬学部長 教授
夏目 秀視
薬学部長の夏目です。薬友会の皆様にはOBとして多大なるご支援をいただいております。誠に有難うございます。さて、本年度からフレッシュマンキャンプを再開しました。コロナ以前のように、同じ学科の友人だけでなく、他の学科の友人もでき、また、予習や復習を多人数で行うことで、勉強の理解度を高めた学生が多くなったように思います。また、実習についても、概ね実習室で行いました。加えて、23号館が出来て、薬学部の学生が1階のスペースで勉強しています。ここ2,3年は、薬友会会長である関 伸治氏が、薬学科の学生に対してセキ?コミュニティ?スカラシップ(給付型奨学金制度)を立ち上げていただき、公募した学生の教育支援にご尽力いただきました。大変有難く思っております。しかし、この制度の継続はなかなか難しく、他のOBの方で、ご賛同いただける人がおりましたら薬友会へご連絡ください。
城西大学は、2020年度~2024年度まで、今後の大学評価のこともあり、中期計画として10項目を定めています。薬学部に深く関連するのは、次の5項目です。
?教育と研究の充実
?学生支援体制の充実
?ブランド力の強化
?募集力の強化と定員管理
?地域貢献力の強化
大学から薬学部へ強く要請されたのは、募集力の強化と定員管理です。ここ5年間の平均の入学者は、薬学科では定員250名中おおよそ180名、薬科学科は、定員50名中45名前後、医療栄養学科は、定員100名中65?70名程度でした。このようにかなりの定員割れを起こしています。大学全体としても理学部数学科を除き、状況はあまり良くありません。従って、定員の充足は喫緊の課題です。各学科の責任者である学科主任と一緒にこの入学者数を増やす難題に取り組んでいます。外部的には入試実施委員会と広報委員会がカギとなります。高校生が受験したいと思うような入試と広報を有機的に結び付け活動したく考えています。3学科共通の取り組みとして、前述したように、まず、年内入試である指定校推薦とAO入試による入学者を増やそうと考えました。AO入試や一般入試のご子息、ご息女の受験料は薬友会で補填します。どうか薬学部に送ってくださいますよう、お願いします。また、入試課主導で、S特待生入試で優秀な学生を一人でも多く、獲得しようと考えています。次に、広報活動としては、ホームページの充実、指定校推薦学生数の多い高校を中心として積極的なアピールを実施しました。また、ホームページの高校生のアクセスランキングは、研究室紹介です。どのような教員が、どのような研究や教育をしているかを保護者も含め知りたがっているようです。この辺を中心に充実を図りました。また、直接の高校訪問やzoomによる進路指導教員との対話を増やし、薬学部の特徴やブランド力、さらには細やかな学生指導等をアピールし、信頼性を勝ち取って、城西大学の薬学部に入学したいと希望する学生数を増やすよう、心掛けています。特に、指定校による入学者の増加が、各学科共にカギになりそうです。特に、年内入試による学生数の確保を高めていきたいと思っています。薬学部の入試実施委員会の委員長として、杉田義昭教授に、また、広報委員会の委員長として、木村聡一郎准教授に、お願いしております。薬友会のOBの皆様には、御子弟を是非とも薬学部に送ってくれることを切にお願いする次第です。また、皆様の知り合いの方の中に薬学部を希望する高校生がいましたら、城西大学薬学部を勧めるように話していただけると幸いです。2023年度より、大学の重要ポストに薬学部の先生方が付きました、副学長として坂本武史教授、学長補佐として関俊暢教授、教務部長として上田秀雄教授が選ばれました。3先生方には、学生募集や、ブランディング等で薬学部のために助力をお願いしています。
これまで、教育と研究の充実と学生支援体制の充実に関しては、どの学科も最終学年を中心に行ってきました。薬学科は薬剤師国家試験に対する支援、医療栄養学科は管理栄養士国家試験に対する支援と幅広い就職先、薬科学科は、医薬品、食品、化粧品等の開発研究技術者の養成に対する支援と幅広い就職先です。しかし、最近の入学学生は、薬学部の専門科目を修得するための、高校までに学んだ基礎力があまり高くありません。そこで、どの学科も、基礎科目の担当の講義、補講に加え、外部に委託した基礎力アップのためのビデオ講義等を行っています。加えて、特に、1年生では医療人としての道徳、倫理に加え、チームワークやヒューマンコミュニケーション教育の重点を置き、自分に合った職能の薬剤師、管理栄養士、開発研究技術者になれるように指導、教授しています。加えて、薬学科と医療栄養学科は、最終学年での薬剤師と管理栄養士の国家試験の対策も行われています。昨年度の薬剤師国家試験は、あまりうまくいかず、2023年度の合格率は69.7%でした。本年度の薬学科は80%以上の安定した合格率を目指します。また、医療栄養学科の合格率は、87.0%と、大幅に全国平均を上回りました。今後もこの状況が維持できるように、さらなる教育支援の実施を行っていきます。薬科学科は、理学部化学?生命科学科と共同で研究室インターンシップを実施して、製薬企業ばかりでなく、機能性食品や化粧品の技術者として就職できるように活動を広めています。
薬学部の3学科の卒業生は、比較的年齢の高い薬友会OBの関連する会社に就職しております。後輩たちに対する幅広い就職の協力と支援を今後ともよろしくお願い申し上げます。