015_簡単にできるバランスの整った食事の考え方
今回は、荒井が担当します。これまで、皆さんには①必要エネルギー量を大まかに出していただき、②身体活動レベルを計算することで、皆さんそれぞれの正確な必要エネルギー量を算出することができたと思います。今回は、その必要エネルギー量をどのようにバランスを整え、食事から摂取することができるのか、日常生活で簡単に取り入れられる方法を紹介したいと思います。
まず、今回使用する本は、“糖尿病食事療法のための食品交換表”です。これは、糖尿病の患者様に食事の改善を指導するのに使用されていますが、糖尿病でない方でも取り入れられる内容です。その内容は、私たちが普段使っている食品が表1~6に分類されています(表1)。
そして、それぞれの食品がどのぐらいの量で80kcalになるかが書かれています(表2)。
まず、今回使用する本は、“糖尿病食事療法のための食品交換表”です。これは、糖尿病の患者様に食事の改善を指導するのに使用されていますが、糖尿病でない方でも取り入れられる内容です。その内容は、私たちが普段使っている食品が表1~6に分類されています(表1)。
そして、それぞれの食品がどのぐらいの量で80kcalになるかが書かれています(表2)。
ここからが今回の話の要になります。80kcalを1単位として捉え、例えば、必要エネルギーが1600kcal/日の方の場合、20単位/日となります。この20単位を表1~6に振り分けることでバランスと整った食事を摂取することができます(表3)。
炭水化物を多く含む“表1”、たんぱく質を多く含む“表3”、脂質を多く含む“表5”を必要単位に留めることで、エネルギーの過剰摂取を抑えることができます。また、今回は20単位で示したが、必要エネルギー量が多い方は、単位の割合の多い“表1”や“表3”を優先的に増やしていくことが望ましいです。まずは、それぞれの食材を分類することから始めてみましょう。そして、食品ごとの目安量を把握し、バランスの整った献立の作成に役立ててください。
参考文献:
糖尿病食事療法のための食品交換表(第7版)、日本糖尿病学会 編?著(文光堂)
参考文献:
糖尿病食事療法のための食品交換表(第7版)、日本糖尿病学会 編?著(文光堂)
今回の執筆者
荒井 健 助教(臨床栄養学研究室)