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国家試験?共用試験



薬剤師国家試験と薬学共用試験(CBT、OSCE)の合格を支援

国家試験に合格するための学習は、これまで学んだ知識?技能?態度を統合して使いこなすことができるようになる過程と考えています。約40年間に蓄積された国家試験合格支援のノウハウがあり、学生と教員の努力が非常にうまく機能しています。6年制の薬学科では、これまでの4年制の薬剤師養成課程より高度な“国家試験合格のための学習”が必要となりますが、準備は万全です。また、CBT、OSCE合格のための支援も充分に行っています。

薬学共用試験とは

薬剤師養成課程である6年制薬学部薬学科では、5年次に病院?薬局におけるそれぞれ11週間の実務実習が実施されます。ここでは、薬剤師の指導、監督のもとに基本的な薬剤師行為を十分理解するための「参加型」の実務実習が行われ、実践能力の習得が期待されています。薬剤師免許を持たない実習生が医療の現場に臨むためには、入学時から実習開始までの間に、基本的に必要とされる知識?技能?態度を十分に身につけていることを確認する必要があります。薬学共用試験は、全国の薬科大学?薬学部で共通に実施され、コンピューターを用いて知識を評価するCBT(Computer-based Testing)と、主として技能と態度を評価するOSCE(Objective Structured Clinical Examination、オスキーと呼ぶ客観的臨床能力試験)の2つから構成されています。特定非営利活動法人 薬学共用試験センターが統括し、この薬学共用試験に合格した学生のみが実務実習に臨むことができます。

CBTとは

薬学教育モデル?コアカリキュラムおよび実務実習モデル?コアカリキュラムに示されている到達目標(SBO)に沿った内容の問題が、多肢選択試験(MCQ:Multiple Choice Question)形式で出題されます。全国の薬学教員が作成し、多くの段階の精選を経て蓄積されたストック問題から、受験生ごとに異なる問題(310問、分野の内訳は次の表)がセットされ、ランダムにパソコンのディスプレー上に出題され、各ゾーン2時間の中で答えるものです。問題は各分野における基礎的な内容を問うもので、入学時からの各教科におけるポイントをしっかりと理解する勉強の積み重ね以外に対策はないといえます。日頃から単なる暗記ではない勉強を心がけることが受験生には求められます。
出題分野 出題数 ゾーン
物理系薬学 30題 1
化学系薬学 35題
生物系薬学 35題
医療薬学「薬理?薬物治療系」 60題 2
医療薬学「情報系」 15題
医療薬学「薬剤系」 35題
基本事項 10題 3
薬学と社会 20題
衛生薬学 40題
薬学臨床 30題

OSCEとは

薬剤師を目指す学習者としての基本的な技能や態度(習慣)を客観的に評価する実技試験です。病院や薬局の臨床現場を想定した次の表に示す課題の中から、各大学に対して薬学共用試験センターが指定する6課題(領域2から2課題、他の領域からは各1課題)について試験が実施されます。受験生1人に対して2名の評価者が評価表にしたがって細目評価と概略評価からなる総合評価を行います。領域1と5では、標準模擬患者(Standardized patient、SP)が患者さん役のシナリオにしたがって受験生と応対します。OSCEを公平?公正に実施するために、評価マニュアルの作成、薬学共用試験センターからのモニター員派遣も行われ、さらに外部評価者として他大学の教員、病院?薬局の薬剤師の方々にも参加いただきます。このようにOSCEの実施は多くの方々のご協力のもとで実施されます。学内で実施される関連の講義?実習?演習や実務実習事前学習内容を、しっかりとした目的意識をもって習得することが受験生には求められます。
領域 課題
1. 患者来局者応対
  • 薬局での患者応対
  • 病棟での初回面談
  • 来局者応対
  • 在宅での薬学的管理
2. 薬剤の調製(1)(2)
  • 計量調剤(散剤)
  • 計量調剤(水剤)
  • 計量調剤(軟膏剤)
  • 計数調剤
3. 調剤鑑査
  • 調剤薬鑑査
  • 持参薬チェック
4. 無菌操作の実践
  • 手洗いと手袋の着脱
  • 手指の消毒と手袋ガウンの着脱
  • 注射剤混合
5. 情報の提供
  • 薬局での薬剤交付
  • 病棟での服薬指導
  • 一般用医薬品の情報提供
  • 疑義照会
  • 医療従事者への情報提供(平成31年度から)

薬学共用試験結果

薬学共用試験結果につきましては、こちらからご確認ください。

薬剤師国家試験結果

薬剤師国家試験結果につきましては、こちらからご確認ください。