液体クロマトグラフ質量分析装置 4000QTRAP
生体成分や薬物、異物を迅速に分離して、その質量を測定することによって化合物を推定することができます。また、ごくわずかな量の既知の化合物でも正確に測定することが可能です。
機器名?型式 | 液体クロマトグラフ質量分析装置 4000QTRAP |
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メーカー名 | (株)エービー?サイエックス |
納入会社名 | 竹田理化工業(株) |
機器管理責任者 | 植村 武史(所属) 薬?生体分析化学講座(内線2583) |
機器管理補助者 | 鈴木 龍一郎(所属) 薬?天然物化学講座(内線8513) |
設置場所 | 機器分析センター107室 |
文部科学省助成機器 | |
納入年月日 | 2010年3月26日 |
測定責任者 |
1. 本機の特色と性能
4000 QTRAP LC/MS/MSシステムは、低分子化合物に最高の定量感度を発揮するトリプル四重極とイオントラップ機能を併せ持つ。トリプル四重極のMRM(Multiple Reaction Monitoring)モードは、検出下限が極めて低いので、微量の標的化合物やその推定代謝化合物の検出に威力を発揮する。また、EMC(Enhanced Multiply charged Scan;多価イオンを選択的に検出するスキャン機能)などの機能により、構造解析、タンパク質解析に威力を発揮する。TurboV?、anoSpray?、の各イオンソースが搭載可能である。
また、制御及び解析用ソフトウエアには、Analyst1.4を用いており、DFT (Dynamic Fill Time) 機能でリニアイオントラップのイオン量を最適にコントロールすることでサンプル濃度にかかわらず高分解能測定が可能である。また、EPIでMRMと同等のダイナミックレンジを維持しながら高感度な定量分析が行える。
また、制御及び解析用ソフトウエアには、Analyst1.4を用いており、DFT (Dynamic Fill Time) 機能でリニアイオントラップのイオン量を最適にコントロールすることでサンプル濃度にかかわらず高分解能測定が可能である。また、EPIでMRMと同等のダイナミックレンジを維持しながら高感度な定量分析が行える。
2. 付属装置とその用途
1. イオンスプレープローブ
高電圧のかけられたスプレーノズルの外筒に窒素ガスを流し、1~200μl/minの流速で溶液中に存在する試料イオンを気化させることができる。溶液添加や流量調整、フラクションコネクターを接続するための3ウェイ?フロー?コネクターを装備している。常温で気化が行われるため、分子イオン生成時の熱分解がない。
高電圧のかけられたスプレーノズルの外筒に窒素ガスを流し、1~200μl/minの流速で溶液中に存在する試料イオンを気化させることができる。溶液添加や流量調整、フラクションコネクターを接続するための3ウェイ?フロー?コネクターを装備している。常温で気化が行われるため、分子イオン生成時の熱分解がない。
2. ターボスプレープローブ
グラジエント条件下で1~1.5ml/minまでの流速に対応する。イオン化チャンバーに加熱した窒素ガスを流すことにより溶媒の蒸発過程を加速し、イオン化効率が向上する。
グラジエント条件下で1~1.5ml/minまでの流速に対応する。イオン化チャンバーに加熱した窒素ガスを流すことにより溶媒の蒸発過程を加速し、イオン化効率が向上する。
3. 加熱ネブライザープローブ
加熱ネブライザー法は、温和な過熱下、気相に噴出された試料分子をコロナ放電によりイオン化する大気圧化学イオン化法(APCI)である。低~中程度の極性を持った物質の分析に適用される。グラジエント条件下でも使用でき、2ml/minまでの流速に対応している。
加熱ネブライザー法は、温和な過熱下、気相に噴出された試料分子をコロナ放電によりイオン化する大気圧化学イオン化法(APCI)である。低~中程度の極性を持った物質の分析に適用される。グラジエント条件下でも使用でき、2ml/minまでの流速に対応している。
4. シリンジポンプ
キャリブレーションとイオンスプレー(IS)/MS測定に用いる。
キャリブレーションとイオンスプレー(IS)/MS測定に用いる。
5. 高速液体クロマトグラフ(島津LC2000)
各種イオンソースに対しデッドボリウムなしに接続が可能である。
各種イオンソースに対しデッドボリウムなしに接続が可能である。
6. コンピュータ
Analyst1.4をインストールしたDELL optiplex 960を採用している。
Analyst1.4をインストールしたDELL optiplex 960を採用している。
3. 使用規定および使用上の注意
- 本機の使用対象者は、ライセンス保持者である。
- 管理機器Web予約システムより予約し装置を利用する。
- 測定は、据え付けの説明書に従って行うこと。
- キャリブレーションデータを印刷し、所定のファイルに保存すること。
- 測定後は、所定のノートに必要事項を記入すること。
- 記録用紙等の必要経費は、一定期間ごとの利用頻度に応じて利用者の教室から徴収する。
4. 使用者小委員会の構成
現在のところ設定していない。